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瀬々敬久 / Takahisa Zeze / 映画監督

不在のヒーローにまつわる政治と闘争と宗教についての物語と流民の男女のラブストーリーがうまく融合されてないんじゃないかと最初は見ていたが、最終的にはそういうことはどうでも良くなった。
うまいとかヘタとか、よく出来てるとか失敗とか、そういうことは一切もはや関係なく、木村文洋の“うめき”みたいなものを感じた。それは今までになく感じた。
『へばの』の西山真来がラスト近く青森の光景の中に突如登場した瞬間、思わず落涙。
作品を股にかけ、人生を賭して、自分の主題を追求し続ける映画監督がまさにここにいる。そう確信した。